声優やミュージシャンはもちろんナレーターなど声の仕事に憧れている方は多いのではないでしょうか?
発声練習やアフレコ、音読や朗読など練習の際、自分の声を録音する事があると思いますが、普段の練習ならスマホでも問題ないでしょう。
ですが、声優オーディション用のサンプルボイスの作成など本格的に宅録環境を整えたいと考えている方に向けて、今回は声を綺麗に録音する為に必要な録音機材をご紹介したいと思います。
YouTuberやゲーム実況、ツイキャスなど動画配信を始めてみたい方も参考にしてみて下さい。
宅録に必要な三種の神器
マイク
何はともあれ声を録音するのに絶対に必要なのがマイクですよね。
一口にマイクと言っても様々な種類がありますが、大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」というものがあります。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いは、電源を必要とするか?感度の高さ…などなど、それぞれメリット・デメリットがありますが分かりやすく説明すると
ダイナミックマイク
主にライブ会場や演説などで使用されているマイク
メリット
マイクの電源を供給する必要が無い
騒音や雑音、ノイズなどをあまり拾いにくい
コンデンサーマイク
主にレコーディングスタジオなどで使用されているマイク
メリット
感度が高いので幅広い周波数の音を拾う事が出来る
他の機材と組み合わせる事でプロ並みの高音質での録音が可能
まず宅録を始めたいという方は取り扱いやすいUSB接続タイプのマイクをおすすめします。
初めから高価なマイクを購入する必要もありませんので、まずはお試しで1,200円程度で購入できる安価なものから始めてみましょう。
音楽編集ソフト
ボイスサンプルを制作する時に録音した音声を調整したり、ナレーションにBGMを重ねるなど、音楽編集ソフトは必ず必要です。
その他にも雑音などノイズカットや除去であったり、録音時の不要な音声の削除などにも重宝します。
音楽編集ソフトもピンキリで、無料音楽編集ソフトから有料音楽編集ソフトまでたくさんありますが、まずは無料のソフトから始めてみるのが良いでしょう。
無料音楽編集ソフトでは「Audacity」が人気もあり利用者も多いのでおすすめだと思います。
ノイズカットやフェードアウト、エフェクトはもちろん、複数トラックの使用など初心者には十分な機能が揃っています。
利用者が多いので、操作の仕方など困った時があっても検索をすれば、たくさん情報があるので安心ですよね。
パソコン
最後にこれは言うまでもありませんが、マイクで録音した音声を音楽編集ソフトで加工するのに必要なのがパソコンですよね。
ただ、パソコンもWindowsとMac どちらを選べばいいのか?悩みどころだと思います。
WindowsとMac の違いはOS(オペレーションシステム)というパソコンを動かすために必要なソフトウェアが違います。
結論から言うと、正直どちらでも問題ありません。マイクなどの機材はもちろん上記で述べた音楽編集ソフトなど、最近はWindowsとMacどちらにも対応しているからです。
これから購入を考えている方に向けて、パソコン購入の費用を抑えたい方にはWindows、iPhoneを使っている、直感的な操作性などを求める方にはMacがおすすめでだと思います。
その他にあると便利な録音機材
これだけでも宅録をするには十分ですが「音質にこだわりたい」「動画配信で差をつけない」方など、あると便利な録音機材をご紹介します。
ポップガード
ポップガードは声を録音する際、破裂音など息を吹きかける音が入るのを防ぎます。その他にも台本などをめくるペーパーノイズなどの雑音を軽減する効果もあります。
よくテレビなどで見かけるレコーディングスタジオなどでマイクの前についている、丸いカバーのようなものがポップガードです。
ポップガードも安価なものであれば1,000円前後で購入できるので、違いを確かめながら使ってみるのも良いでしょう。
ヘッドフォン
宅録をする際、わざわざヘッドフォンを購入しなくてもスマホに付属しているイヤフォンで大丈夫!と思ってる方も多いと思います。
よくYoutubeやニコニコ動画などでスマホのイヤフォンを使用している方を見かけますよね?
ただ録音した自分の声を聞く時に、レコーディングスタジオなどで使用されている専用のモニターヘッドフォンを使用することで細かなノイズや雑音などを聞き取りやすくなります。
モニターヘッドフォンに関しては、安価なものを購入するよりもスタジオなど実際の収録現場で使用されているヘッドフォンを購入することをおすすめします。
オーディオインターフェイス
聞き慣れない機材ですが、簡単に説明するとマイクとパソコンの間にオーディオインターフェイスを接続することでノイズなどの雑音を取り除き、綺麗に音を録音することができます。
音楽編集ソフトで加工すれば問題ないと思われがちですが、オーディンション用のボイスサンプルなどを収録する際には必須の機材です。
またXLR端子のダイナミックマイクをパソコンと接続する際にも変換ケーブルで接続するより、オーディオインターフェイスを通して接続した方がクリアな音質で録音する事が可能です。
まとめ
いかがでしたか?
マイクやヘッドフォンなど、宅録機材をそろえると部屋がスタジオみたくなってテンションも上がりますよね。
初めから高価な機材を購入しなくても、自分が購入できる範囲で宅録機材を揃える事をおすすめします。
とはいえ、最後は自分の努力が全てですので声優やナレーターを目指している方は日々の練習を忘れずに!