声優を目指すみなさんの中には、自分が住んでいる地域の方言やなまりが気になっている人もいるかと思います。
また、自分では標準語を喋っているつもりでも首都圏の知り合いや友達などに「アクセントが少し…」なんて経験ありませんか?
今回は声優になるために方言やなまりを直す必要があるのか?というお話をしていこうと思います。
声優になるなら方言やなまりを直す必要ってある?
結論から言うと「声優になりたいなら方言やなまりを直すのは、絶対に必要です!」
というのも、収録は標準語をベースに行います。そのため標準語のイントネーションを使いこなせる必要があるからです。
実際に地方出身の声優さんの現場収録の際、たまに標準語とイントネーションが違う場合があり、その際は必ず撮りなおしをします。
みなさんも好きな声優さんの中には、地方出身で人気声優として活躍されている方はたくさんいますよね?ですが、方言が必要な収録現場以外では、必ず標準語でしゃべっています。
声優を目指すなら日常的に「標準語がしゃべれる」事は必須不可でしょう。
だがしかし「方言が話せるのはメリット」でもある!
ここまでのお話で、標準語をしゃべれないのがデメリットのように感じてしまう人もいるかもしれません。
だがしかし、逆に標準語しかしゃべれない人よりも「方言が話せるのは協力なメリット」でもあります。
では今からその理由を説明しますね。
方言やなまりを直すことは簡単だけど、身につける事は難しい!
とある統計によると東京に住んでいる地方出身者の割合は4割以上だそうです。おおよそ半分以上の人が地方出身者ということになります。
実際に上京して東京に住んでいる人なら分かると思いますが「東京生まれ東京育ち悪いやつはだいたい友達…」失礼しました…誰が東京生まれから分からないくらい、みんな当たり前のように標準語をしゃべっていますよね?
つまり、標準語は割とかんたんに話すことが出来ます!
ですが、東京生まれで標準語しかしゃべれない人が、方言やなまりをマスターする場合はどうでしょうか?
あなたの住んでいる地域に「それっぽい方言をしゃべる人」がいても地元の人かどうかすぐに分かりますよね?
それくらい方言をマスターするのは英語をマスターするくらい、標準語をしゃべれるようになるより難しいということです。
最近では声優事務所のプロフィールにも出身地と合わせて、しゃべれる方言を掲載している事務所も多く「方言がしゃべれる」事は、あなたの武器にもなります。
方言を話す設定のキャラクターはもちろん、独特なしゃべりをするキャラクターなど、方言がしゃべれる事はバイリンガルと同じようなメリットでもあります。
方言やなまりの直し方!
とはいえ、声優になるために標準語がしゃべることは必須不可です。実際にみんながやっている方言やなまりの直し方をご紹介していきましょう。
1.アクセント辞典を購入する
こちらの記事でもご紹介していますが、声優に限らずアナウンサーやナレーターを目指す人は、アクセント辞典で標準語をマスターするのが一般的です。
声優を目指す中学生や高校生のみなさんは「どの専門学校がいいかな?」「養成所に入った方がいいかも…」色々考えていますよね。 実際に専門学校や養成所に入るとあなたと同じように周りのみんな...
「NHK 日本語発音アクセント新辞典」は、スマホアプリ化もされています。アプリ版はアナウンサーの声で実際の音声を聞くことができるので、方言やなまりを直すのにはおすすめだと思います。
2.朝はNHKのニュースを観る
ついつい朝は民放のテレビ番組を観てしまいますが、ここは敢えてNHKのニュース番組を観る習慣を身に付けましょう。
全国放送のNHKのアナウンサーは、どの地域の人にも正確な情報が伝わるように標準語で情報を伝えています。そのため、首都圏・地方出身者に関わらず、標準語で話す練習だけでなく、濁音の使い方など正確な日本語の読み方なども勉強しています。
例えばNHKのアナウンサーは「10点」を「じゅってん」ではなく「じってん」としゃべっていますよね?
標準語をマスターするために、朝のバラエティー番組を観たい気持ちをこらえてNHKのニュースを観る習慣を身に付けましょう!
3.手っ取り早く上京する
正直、標準語を身に付けるためにはこれが1番早い方法だと思います。
何かを変えるためには「環境を変える」事が大切です。いくら地元で標準語の練習をしていても、周りの人たちは地域の言葉をしゃべっていますよね?
ですが、東京にきて新しい友達やバイト先の先輩など標準語をしゃべる人たちと一緒に過ごすことで自然と標準語がしゃべれるようになります。
もし、自分では標準語をしゃべっているつもりでも方言やなまりなどのアクセントが出ても、周りの人たちが指摘してくれるので自分では気付かない事にも気付けるというメリットもありますよ。
まとめ
日々の生活の中で周りの人たちが、その地域の方言やなまりをしゃべっている環境では標準語を話せるようになるのは難しいかもしれません。
例えば地方の専門学校では入学してからは「方言はNG」という学校もあります。せっかく声優になる為の勉強をしたいのに、標準語をマスターするのに時間を取られていしまってはもったいないですよね。
方言がしゃべれる事は他の人には無い「あなただけのメリット」でもありますが、それは標準語を普通にしゃべれるという前提があってのものです。
今、できることをしっかりと積み重ねて「声優になる!」という夢を一緒に叶えていきましょう!